ありがとうの箱

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再スタート

ついこの間のことのように、回想されます。

蒸し暑そうなピッチに、座り込むキングの姿を。
下がったベンチにて、嘆き崩れる長髪のストライカーを。
放心状態で立ち尽くす、元ブラジル国籍の熱い髭面を。

マスメディアはそれを「悲劇」と呼び、それ以降の各々の節目において引き合いに出しては、我々を鼓舞してきました。


人間というものは、皆一様に歳を重ねます。かつ、それと共に、経験や知識、またはそれに付随する結果の断続的な上昇を求めます。
かつての高度経済成長期のような右肩上がりの曲線を、いつの間にか己の中の基準としていることが多々見受けられます。


今回の宴に際しても、その働きは顕著でした。
皆が、どこかで16強入りを楽観視していました。


挫かれた想い。
認めたくない実力差が如実に顕れ、落胆に終始した3日間。
でも、信じ続けた3日間。

4年後、8年後、「これで良かったんだ」と必ず言うことになるだろうと、わたしは思います。
なにせ、試合当日は公共機関が休日になってしまうような国に対して、2-0で本気で勝とうとしていたこと自体が、美しいではないですか。


また、思い返すことになるでしょう。

黄色いタオルを顔に被せた、真っ赤の目の司令塔の姿を。
輝ききれなかった、満身創痍のファンタジスタを。
最後の最後まで仕掛けることを止めない、元ブラジル国籍の坊主頭を。


南アフリカの蒼穹の下、まだ芽吹いたばかりの新しい蒼い風が華々しく吹くことを願ってやみません。

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